1−1.京都大学情報環境機構の教育用コンピュータシステムにログインする
- オペレーティングシステム(OS): Linux (演習室の端末のOSはWindowsであるが、そこからLinux環境を起動する。終了する時は適切にシャットダウンし、電源を落とす。)
- WEBブラウザー: firefox
このページを見るために使う。文字化けする時は"View"→"Charactor Encoding"を適当に変更してみる。
- プログラム言語: Fortran (またはC)
FortranやC言語の文法については市販の解説本を参照のこと。検索すればネット上で簡単な解説を見つけることが出来る。
- コンパイラ:gfortran (またはgcc)
演習室のコンピュータでは、gfortran, gccというLinuxのパッケージについているフリーのコンパイラを用いる。
使い方は次節の使用例を参照のこと。
- エディター: Emacs (またはMule)
使い方はテキストの第5章を参照のこと。
- グラフ作成: gnuplot
使い方はテキストの第10章を参照のこと。あるいはこ こにもわかりやすい解説がある。
1−2.簡単なプログラミング
- Fortranサンプル(area.f)を自分のホームディレクトリ(ロ グイン時のデフォルトフォルダ)にコピーする。
firefoxのウインドウ内で上のarea.fにカーソルを合わせ右クリック,"Save Link As ...(名前を付けてリンク先を保存)"を選択し、保存先ディレクトリを自分のホームディレクトリに変更した後に"Save(保存)"をクリックする。
上部メニューの"アプリケーション"→"システムツール"→"端末"を選択して作業を行うためのLinux端末を起動する.自分のホームディレクトリ にarea.fがコピーさ れていることを、Linuxのターミナルウインドウで以下のコマンドを実行して確認する.
ls
出てきた出力の中にarea.fがあればOK。
- area.fのコンパイル(プログラムファイルから実行ファイルを作成すること)と実行
Linux端末のウインドウで以下のコマンドを実行する。
gfortran -o area area.f (area.fから実行ファイルareaを作成)
./area (areaの実行)
input radius と出てきたら、任意の値(例えば1.0)を入力する。入力した半径と円の面積が表示されればOK。
- Emacsを用いてarea.fの中身を表示し、内容を編集し、保存する。
Linux端末のウインドウで以下のコマンドを実行する。
emacs area.f &
Emacsのウインドウが立ち上がるので、6行目の'input radius'を'input hankei'に変更する。
[Ctrl]-x、[Ctrl]-sを順に押して変更を保存する。[Ctrl]-xはControlキーとxを同時に押すことを意味する。
[Ctrl]-x、[Ctrl]-cを順に押してEmacsを終了する。
area.fを再度コンパイルし、areaを実行する。input hankeiと表示が変更されていればOK。
C言語の場合は、サンプル(area.c)を用いること。コンパイルと実行は 以下の通り。
gcc -o area area.c (area.cから実行ファイルareaを作成)
./area (areaの実行)
emacs area.c & (muleの実行)
1−3.まとめと演習
- 京都大学情報環境機構の教育用コンピュータシステムにログインし、Linux環境を立ち上げる。
- 円の面積を計算するサンプルプログラムを用い、コンパイル、実行、編集を行う。
- 円の面積ではなく円周の長さを計算し、表示するようにプログラムを書き換える。ちゃんと動くかどうか確認すること。うまくいかない場合は何度も試 行錯誤してみること。